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看護師の新人が働きやすい環境とは

以前、看護師2年目さんと話す機会がありました。

病棟へ移動して1年目、昨年は手術室。

もうこれだけで私と被ってます。

学生の頃の臨床実習って基本は病棟ですよね。

下手したら手術室の見学すら、

ないところがあります。

 

そんな新人が手術室に配属となるとどうだろうか。

私はまず、

病棟と手術室のギャップにやられましたね。

病棟で看護することに夢みて

病棟で働けるものだと思っていましたから。

 

看護師2年目さんは、なぜ手術室を離れたか聞いていません。

フロア移動した現在の病棟は、働きやすく先輩に相談しやすい環境だとか。

これって、先輩の立場からすると嬉しい声ですよね。

若手がデイリーダーに声かけやすいということは、相談しやすいということ。

これって凄く重要なんですよね。

 

聞きづらいから始まる1人行動、勝手解釈はインシデントを生むからです。

「辞める気はなく、病棟でこれからも働きたい。」そう話してくれました。

手術室を経験し、他の新人よりは

ドレーンがどのように身体に入っているのか理解している。

「閉創」の仕方を間近で見ているので創部に対する恐れはそれほどない。

ある意味、強みですよね。

 

看護師2年目で病棟へ移動し、業務内容がかけ離れた環境へ

身を置くことはある意味、新人をもう一年経験すること。

 

この状況で新しい環境が「働きにくい」と感じたなら

きっと「離職」を選択したかもしれませんね。

 

 

一方で、そこで働く看護師の中堅はどうなのか。

実は悲鳴を上げている。
新人に対してではない。

5年以上働くスタッフが少なく、
数字上、スタッフは何とか足りている
と言われるものの

手術、検査、緊急入院、転入の
受け入れを毎日ギリギリの人数で
何とかこなしている。

肉体的な疲労が限界に近づいて
いる。

そんな時に、
コミュニケーションの質が
最悪だとどうだろうか。

こういう時にこそ
人の素が出るときもある。

私には人の肉体的な疲れは正直取れない。
だけど、心の疲れに耳を傾けて
思考を揉みほぐすことは出来ると
思っている。

新人や若手のケアに着目されている
この時代だが

中堅や管理職のケアは
一体誰がするのだろうか。